とてもコンパクトで使い勝手が非常に良く、妻の評価は上々。
「今まで使った掃除機でいちばん」とのお言葉でした。
しかし、数日前から動いたり動かなかったりするようになりました。
妻は「何か動かなくなるタイマーでも入っているのかしら？」と言っていました。
本当にそうです、3年位すると壊れるんですよね。
最初は、ホース接続部の接触不良かと思い。接点部分を掃除しました。
ホース接続部の分解方法は別ページで紹介します。
これで、しばらく動いて使えていたのですが、こんどは完全に動かなくなりました。コントローラーが死んだか・・・。
分解
とりあえずダメ元ですので、本体を開けていろいろ調査したところ
本当にびっくりしました。 こんなところが断線しているなんて・・・。
それでは、開け方です。
本体は嵌め合わせ部分がなく、簡単に開けることができます。
この、見えてるネジをすべて取るだけです。かんたんに上下分離できます。
ただし、表示LEDの配線がありますので開けるときに注意してください。
この配線はコードリール収納ボタンを取り外さないと外せません。
コードリール収納ボタンは簡単に取り外せます。
このLEDの基板ごと外さないとでした。
コネクタになっていません。
この状態でACラインをテスターで調べても、まったくACが来ていません。
これは、ヒューズか 断線か 接触不良が疑われます。
調査
2本のネジを外すと、モーター部分、コントローラー基板、コードリール までが一体化の状態で外せます。
コードリールはハマっているだけですので、簡単に外せました。
調べてみると、こちら側が導通していません。
さて、いったいどこで断線しているのか。今までの経験では、中の接点がだめになっている場合が多かったので、調べるためには全部分解しなければなりません。
このバネは外れると大変なことになるのは、今までの経験でわかっていました。
できるだけこのままで分解したいと思い、探索するとバネの中側にネジが見えています。これを外せば分解できると考えていたのですが、
やってしまいました。
バネを押さえている金属パーツは、四隅がプラスチックを溶かして留まっているだけで、かんたんに取れてしまいました。
仕方ないので、後でバネを巻き直すことに・・・。
中心の軸をキーホールに合わせる形で回すと外せました。
中はこんな感じになっていました。
テスターで調べると、この接点の問題ではなく、コード側の断線のようです。
プラグのそばの断線だと思ったのですが、
コードを良く見てみると、写真の赤丸付近が少し膨らんでいて柔らかい感じがしました。
外側の被覆を切ってみると、ありました、原因の部分です。
白いラインの被覆が少し切れていました。中の導線は断線状態です。
黒くなっているところを見ると、焦げた感じですかね。
よく見ると、黒いライン側もボコボコしています。
修理
ちょうど、コードリールの内側から出てきた部分で、常に曲げの力がかかる部分です。コードがすこし短くなってしまいますが、この部分を切り取り、修理完了です。
今度はバラけてしまったスプリングの修理です。
これがけっこう大変でした。
指で押さえながらくるくると巻いてゆきます。
最後に弾けないようにビニタイで止めました。
これをそっと元あった場所へ戻し、
弾けないように注意してビニタイを取り除きます。
元の位置に収まっても、まだ弾けようとするため
ビニールテープで仮止めしました。
静かにしていれば、この程度で止まります。
分解するときは、最初からなにか差し込んで弾けないようにしておけばよいのかもしれません。
金属の押さえ板をはめ、4本のプラスチック軸をはんだごてで溶かして
はずれないように固定できれば完了です。
あとは、分解したときと逆の手順で組み立てて完成です。
本体は嵌め合わせがないので、きれいに元通りになります。
まとめ
いままで、何台か掃除機の修理をしましたが、かなりの確率でこのコードリールの部分に問題が起こっていることが多いです。今の掃除機はマイクロコントローラーで制御されているので、基板が逝ってしまっていたらどうにもしようがないかもしれませんが、コードリール部分ならどうにかなりますね。
古い掃除機は、2台、コードリールを取っ払って、手でコードを巻いて収納するような形で、まだ現役で頑張っている掃除機たちがいます。
メーカーの方々も、この辺の改良はしているのでしょうか？
早く壊れなければ新しいものが売れない世の中ですので、
あまり良いものは出てこないでしょうね。
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