TOP 220V 輸液ポンプが故障したので修理した



TOPの輸液ポンプが、バッテリーランプの点滅と、間欠アラームがなりっぱなしで使えなくなったので、修理してみました。

最初は、バッテリーを新しいものに交換するだけで直ると思っていたのですが、新しいバッテリーにしても症状が変わりませんでした。

????という感じです。

バッテリー端子の電圧をチェックしても、どうやら電圧がかかっていません。

回路をチエックしてみました。

とりあえず、基板を外し、観察です。
メンテナンス性は良さそうですね。



端子から追ってゆくと、抵抗一本の簡単なフローティング充電となっていました。
下の写真の黄色の線が接続の様子です。


電流制限抵抗のR1の前まで電圧がかかっていて、そこから後は電圧が出でいません。R1をテスターで測定すると、15Ωのはずが 7.5MΩを示しているではありませんか。

どうやら、これが原因のようです。

15Ω 1/2Wの抵抗なんて、手元にありませんでしたが、ちょうどどゃンク箱の中にあったテレビ基盤についていたので、ジャンク品を活用しました。


何Wの抵抗かわかりませんが、大きい分にはいいでしょう。
これで、うまく充電できるようになり、アラームも鳴らなくなりました。
修理成功です。

古いバッテリーをつなぐと、この抵抗から煙が出てきました。
バッテリーの劣化で、バッテリー自体が短絡状態となって、電流が多く流れ、その結果、抵抗が死んだものと思われます。

次に、バッテリーをリチウムイオン電池仕様としました。

手元に、メンテナンス用に持っていたNi-MHの12V組電池があったのですが、
ちょうど同じくらいの大きさの12VLi-ionバッテリーがあるのにきがつきました。
これを組み込めるのではないかと・・・。


物はこれです。ちよっと組電池より大きいくらいです。


外のケースを取り除くと、組電池より小さくて、いい感じです。


3セル構造になっていて、それぞれのセルに充放電コントローラー基盤が付いていて、それが直列になっている仕様です。
なので、出力電圧の表記が12.6-10.8Vとなっていたのですね。


この12V Li-ion組電池を取り付けて実験してみると、いい感じに充電できました。
充電コントローラーが入っているので、完了後は極微量の電流しか流れません。
容量も大きいし、いい感じですね。



というわけで、この輸液ポンプも、まだ使えそうです。




1 件のコメント :

  1. 同業者です。貴重な情報有難うございます。どのバッテリーを購入すればよいか、具体的に教えていただければ嬉しいです。よろしくお願いします

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